WiMAX2+ 特集!!①(キャリアアグリゲーション編)
みなさんこんにちは。
今回からWiMAXについてさらに詳しく書いていきたいと思います。
そこで、今回から3回に分けてWiMAX特集と題してWiMAXを中心にブログを書いていきたいと思います。
キャリアアグリゲーション(CA)について
最近、「キャリアアグリゲーション」という言葉をよく耳にすると思います。
・「キャリア」:電波
・「アグリゲーション」:集める
「電波を集める」という意味で、電波を集めて通信速度を高速化し、安定させるといった意味があります。
auさんが導入したのをきっかけにUQWiMAX、Ymobile、SoftBank、docomoなども次々と導入を始めています。
さて、「キャリアアグリゲーション」(CA)とはどういった技術なのかを簡単にご説明します。
「キャリアアグリケーション」とは
基地局側から送られた2つの周波数の電波を束ねて速度を倍にする方法のことを指しています。
2つの異なる周波数を端末側で周波数を束ねて速度を倍にしています。こういった技術によって現在の無線通信は速度が高速化しているわけです。(2×2MIMO)
出典元:http://www.uqwimax.jp/signup/pop/ca/
基本的には端末側が「CA」(キャリアアグリゲーション)に対応している端末であれば通信速度が高速化し、安定するということになります。
ではWiMAXはどうなの?ということになります。
WiMAXも使用している周波数は異なりますが、基本的には同じでこの方式を導入しています。現在はW01といった機種はCA対応端末となります。
また、最近では「4×4MIMO」という技術も通信方式の導入も始めています。
WX01といった機種などは「4×4MIMO」対応の端末です。
「4×4MIMO」って何?
「4×4MIMO」とは基地局側に4つ、端末側に4つのアンテナを搭載して、ランダムに送られた電波を端末側で合成するというものです。
簡単に2×2MIMOの2倍にしたもので、電波の送受信をさらに高速化するというものです。
この通信技術は建物などから跳ね返る電波も想定されています。
建物のような障害物が全くない場所での通信にはあまり本領を発揮できない特性がありますが、建物が多く点在する都市部などでは、電波の跳ね返りを利用して、従来は電波の届かなかった。建物との間などでも利用できるなど、さらに可能性を広げています。
WiMAX2+とWiMAXの違いって何?
WiMAX2+(ハイスピードモード)
現行では20MHz 帯をとなっておりますが、将来的にはWiMAXから20MHz分を移行していき、これまでの2倍の40MHzに切り替わっていきます。これにより理論上は通信速度は2倍になることになります。
WiMAX(ノーリミットモード)
WiMAXは以前までは10MHzを3つ合わせた30MHz帯での通信が可能でしたが、WiMAX2+に20MHzを移行し、段階的に10MHzまで縮小される予定です。通信速度も現行40Mbps→13.3Mbpsと縮小される予定となっています。
WiMAX 2+周波数帯の拡張開始について | UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
WiMAXの3つの通信手段!
WiMAXには機種によって異なりますが、3つの通信手段からその場所にあった通信モードを選択することができます。
この3つのモードから自動切り替え、または選択して使用できます。(機種による)
端末別対応ネットワーク一覧
機種 |
WiMAX2+ |
最大通信速度(下り) |
||
WX01 |
◯ |
◯ ※1 |
× |
220Mbps |
W01 |
◯ |
× |
◯ |
220Mbps |
HWD15 |
◯ |
◯ |
◯ |
110Mbps |
NAD11 |
◯ |
◯ ※1 |
× |
110Mbps |
URoad-Home2+ |
◯ |
◯ ※1 |
× |
110Mbps |
URoad-Stick |
◯ |
◯ |
× |
110Mbps |
※WiMAX2+(ハイスピードモード)、WiMAX(ノーリミットモード)、au 4GLTE(ハイスピードプラスエリアモード)となっています。
※1はWiMAXハイパワー対応機種となっています。
WiMAXハイパワーって何?
WiMAXハイパワーとは電波の弱い場合でも送受信性能を強化することで繋がりやすくする機能です。
WiMAXの帯域制限について
通信速度の高速化に伴い、ユザー側が使用する通信量も増えてくることは自然かもしれません。そこで問題となるのが帯域制限となります。
続いてWiMAXの帯域制限について見ていきましょう。
WiMAXの帯域制限
通信モード |
WiMAX2+flatギガホーダイ |
WiMAX2+flatツープラス |
(ハイスピードプラスエリアモード) |
月間7GB以上となった場合 3日間で3GB以上の場合 |
月間7GB以上となった場合 3日間で3GB以上の場合 |
WiMAX2+ (ハイスピードモード) |
3日間で3GB以上の場合 |
月間7GB以上となった場合 3日間で3GB以上の場合 |
(ノーリミッドモード) |
無制限 |
無制限 |
※月間7GBの制限の場合は128kbpsに速度制限されます。
※直近3日間で3GB以上の場合は通信速度を翌日にかけて制限する場合があります。
帯域制限としてはこのような形になります。
WiMAX2+(ハイスピードモード)とWiMAX(ノーリミットモード)を使い分けることによって快適な通信が可能です。
また、au 4G LTE(ハイスピードプラスエリアモード)に関しては月間7GBの制限があるため使いすぎには注意が必要です。こちらで制限が発生するとWiMAX2+(ハイスピードモード)にも制限が発生してしまい128kbpsまで通信速度が制限されます。
WiMAX2+特集①まとめ
今回はキャリアアグリゲーションやWiMAXのネットワークの種類などをご紹介致しました。
WiMAXに限らず、YmobileさんのWiFiサービスもCAに対応した。「305ZT」という端末でサービスを開始しています。
こちらに関しては今回の特集では触れませんが、いずれご紹介したいと思っています。
次回はWiMAX特集②(WiMAX2+端末編)と題しまして、WiMAX2+に対応した様々なWiMAXのWiFiルータをご紹介していきたいと思います。
最後までご観覧いただきありがとうございます。